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『交流居住通信〜田舎で暮らそうネット〜』


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  ■    『交流居住通信〜田舎で暮らそうネット〜』
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  □          第10号(18.12.20(水)発行)
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    目  次
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    1.特別企画
    平成18年度過疎地域自立活性化優良事例表彰受賞団体の紹介
    第4回  熊本県 財団法人学びやの里(小国町)
        山口県 大潮地区活性化推進協議会(周南市=旧鹿野町)
   2.交流居住リレー・エッセイ
        進化する交流 明治大学教授 小田切 徳美
      3.旬の情報(イベント紹介)イベント情報コーナー
   4.編集後記
   5.配信サービス(解除、変更)
   6.ご意見ご感想

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   《特別企画》
   ◇◇平成18年度過疎地域自立活性化優良事例表彰受賞団体の紹介◇◇
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    総務大臣賞
     「学習と交流」による地域づくり 
                   熊本県 財団法人学びやの里
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   熊本県の最北端に位置する小国町は古くから林業の盛んな地域で、こ
  の木材を活用した様々な木造建築物を建設、木材の需要拡大に取り組ん
  できました。代表的なものとして、道の駅「ゆうステーション」や小国
  ドームなどがあります。そしてもうひとつのまちづくりの核がツーリズ
  ムに代表される交流事業です。
   この交流を軸としたまちづくりの中心となった施設が研修宿泊施設
  「木魂館(もっこんかん)」であり、この施設の運営を行ってきたのが
  今回受賞団体となった(財)学びやの里です。
   北里柴三郎博士の故郷である小国町において、博士の提唱した「学習
  と交流」の理念を受け継ぐこの学びやの里は、木魂館を拠点として数々
  の取組を行ってきました。なかでも1997年に始まった九州ツーリズ
  ム大学は、グリーンツーリズムの推進、人材の育成、町内外に広がるネ
  ットワークづくりに大きく貢献してきました。
   こうした町内外とのネットワークづくり、人材育成といった取組から、
  昨今ではIターン、Uターン者による新しいまちづくりが展開されてお
  り、町の情報を伝えるフリーペーパーの作成やイベントの企画、新規店
  舗の開設など、その活動に広がりを見せています。
   今後もこれまで培ってきたネットワークと、町の財産である雄大な自
  然環境を活用したまちづくり、地域づくり、人材づくりに期待が寄せら
  れています。
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  (お問い合わせ先)〒869−2505
  熊本県阿蘇郡小国町北里371−1
  財団法人学びやの里(木魂館)
  電話:0967−46−5560
  HP http://manabiyanosato.or.jp/index.html
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    全国過疎地域自立促進連盟会長賞
     地域に支えられ、地域を支える存在を目指して
                  山口県 大潮地区活性化推進協議会
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   大潮地区は、山口県のほぼ中央のまち、周南市の最北部に位置し、島
  根県と境を接する地区で、人口約200人、65歳以上の高齢化率は
  57%と、全国どこにでもあるような中山間地域です。
   このような地域環境の中で、平成元年に地区の女性20人が開設した
  朝市「大潮田舎の店」が、平成14年に町の事業で新施設に建て替わる
  のに伴い、その管理運営を行う組織として「大潮地区活性化推進協議会」
  を立ち上げました。
   以来、「大潮田舎の店」を地域の「へそ」として、地区住民が生き生
  きと活動できる場を創出するなど、田舎の特性を生かして地域の活性化
  を図ることをコンセプトに活動しています。協議会には、実働組織とし
  て朝市・加工・交流の3部会を設け、地域の農林産物や主力商品である
  「せせらぎ豆腐」などの加工品を、「大潮田舎の店」や市内で店頭販売
  するほか、加工部会では、学校や子ども会などの団体へ、豆腐などの製
  造技術の指導・伝承もしています。
   また、交流部会では、大豆・そば・もち米などの栽培体験交流を行う
  ほか、随時、視察や体験交流の受け入れをし、都市住民との交流に努め
  ています。
   さらに手作りの地域情報誌「円山」を年間二回発行し、地区内外へ情
  報発信しています。
   このほか県下の国道・県道沿いの朝市や直売所を広域的に結んだイベ
  ント「ルーラルフェスタ」や地区内最大イベント「大潮ホタルまつり」
  をはじめ、地区内外のイベントにも積極的に参画し、地域を支えていけ
  ることを目指して活動しています。
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  <問い合わせ先>
  大潮地区活性化推進協議会
  山口県周南市大字大潮1386-6
  TEL 0834-68-4010
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       ◇◇◇交流居住リレー・エッセイ◇◇◇ 
      進化する交流    明治大学教授 小田切 徳美 
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    進化する交流
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   私が群馬県の大学に勤めていた1990年代はじめのころのことです。当
  時では珍しい滞在型市民農園の運営を担当していたある村の課長さんが
  研究室を訪ねて、次のように訴えました。「都会から来る人はほんとう
  に不思議な人達ですね。迎え入れる私達が、『ようこそいらっしゃいま
  せ』と頭を下げれば下げるほど、逆にあの人達はふんぞり返るのです。
  こちらは来てもらう立場だからしょうがないと思うけれど、慣れない仕
  事ということもあり、疲れます」。
   都市・農村交流の初期の段階では、実はこうした不満が農村サイドに
  充満していました。当時は、だれもが「交流」に慣れていなかったので
  す。都市からの来訪者は、観光と同じようなサービスを求めて農村を訪
  ねた人もありました。そこでは、「サービスが悪い」という不満ばかり
  が残っていました。逆に、農村サイドも、こうした不満を聞いて、多く
  の皆さんが傷ついていました。
   しかし、この10年間で、こうした状況は大きく変わりました。都市の
  人々も、着飾っていない普通の農村に新しい価値を見いだし始めていま
  す。また、農村サイドも頭を下げるばかりでない、地域の誇りや宝をそ
  のまま来訪者に見てもらう術(すべ)を学んでいます。つまり、交流が
  進む地域では、「私がホストであなたがゲスト」という一方通行ではな
  い、新しい関係が形成されています。
   こうした交流の試行錯誤のうえに、新たな段階としての「交流居住」
  が生まれたのだろうと思います。交流居住は一生モノです。そのため地
  域も交流居住者もお互い疲れないお付き合いが必要です。交流も進化し
  ています。

  ■プロフィール

  小田切 徳美
   明治大学農学部農業経済学科教授 農学博士
   専門は農政学・農村政策論
   1959年神奈川県生まれ、東京大学農学部・同大学院博士課程に学び、
  高崎経済大学助教授、東京大学大学院助教授を経て、2006年より現職。  
   総務省・過疎問題懇談会委員、国土交通省・国土審議会専門委員、農
  林水産省・食料・農業・農村政策審議会臨時委員、地域活性化センター
  ・地域リーダー養成塾主任講師等を兼任。
   都市と農村の共生のあり方を求め、全国の農山漁村を歩き続けている。
  著書として、『中山間地域農業の共生システム』(共著、農林統計協会)
  、『自立と協働によるまちづくり読本』(共著、ぎょうせい)など。



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     編集後記
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   今年最後の発行となりました。
   「過疎地域自立活性化優良事例表彰」受賞団体の紹介は、熊本県小国
  町の「(財)学びやの里」と山口県周南市の「大潮地区活性化推進協議
  会」で、前者にはツーリズム大学を通じての人材育成、情報の発信、ネ
  ットワークづくり等の活動状況を、後者には朝市に端を発した地元の農
  林産物、手づくり加工品の製造販売によるむらづくりを、それぞれ書い
  ていただきました。
   リレーエッセイは、総務省の過疎問題懇談会や前述の優良事例表彰の
  委員をなさっている明治大学教授の小田切先生に「進化する交流」と題
  して、都市と農村の交流について、昔と今ではいい意味で変化してきて
  いる、というお話をしていただきました。
   今年も残り少なくなってまいりました。7月にポータルサイト「交流
  居住のススメ」を開設し、8月にこのメールマガジン「交流居住通信」
  を発行しましたが、この間、多くの方々にご覧いただくことができまし
  た。また、発刊以来、先進自治体や優良事例の受賞団体の方々、あるい
  はリレーエッセイに執筆していただいた諸先生方には、有意義なお話を
  沢山書いていただき有り難うございました。厚く御礼申し上げます。
   読者の皆様方には、来年も引き続きご愛読いただきますようお願いい
  たします。来るべき新しい年が、皆様方にとってすばらしい良い年にな
  りますよう心より祈念しております。
  (新年は予定通り1月3日(水)に発信できるよう準備しております。)
  (鶴岡)


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